「仕事を終わらせずに帰るなんて責任感がない」という声もあるが…「残業キャンセル界隈」を肯定する会社が"残業ゼロ"に舵を切った結果
そうした状況に対する危機感から、2021年に「残業ゼロ」を宣言し、それを我が社の魅力として打ち出すことにしました。
働きやすい職場であることをアピールするにしても、「残業ゼロはやりすぎ」と考える方もいるでしょう。実際、働き方改革を進めているまわりの会社を見ても、「残業月10時間以内」のところがほとんどです。
しかし、世間の「働きやすい会社」と同じ水準では差別化になりません。就活生はほぼ、みらいパートナーズという存在を知らないので、思い切って残業ゼロを目指すことにしました。やりすぎだから意味があるのです。
実際、採用活動で残業ゼロを打ち出してから、就活生の食いつきがガラリと変わりました。実はコロナ禍で残業はかなり減っていたのですが、「残業月数時間」と「残業ゼロ」ではインパクトが違う。残業ゼロを打ち出した2021年は、応募数が前年比で165%に増えています。
なかには、信じられずにわざわざ本社に確認に来る学生がいるほどでした。残業ゼロは、就活生に強い印象を残します。まさに最強の採用戦略です。
「残業ゼロ」で既存の社員も幸せになる
残業ゼロに魅力を感じるのは就活生ばかりではありません。残業があたりまえだった既存の社員も、残業ゼロ達成後はイキイキとしてきました。
趣味に充てられる時間が増えて喜んでいる社員もいれば、家族と過ごす時間が増えて幸せそうな社員もいて、残業ゼロを決断して本当に良かったと感じています。