任天堂のスマホゲームは"ガッカリ"なのか

株式市場が厳しい反応を見せた理由とは?

スマホゲーム第1弾が人気キャラクターのマリオでなかったことに、市場は失望した(撮影:今井康一)

10月29日、任天堂は経営方針説明会でスマートフォンアプリ「Miitomo(ミートモ)」を発表した。2016年3月にリリース予定で、任天堂にとって初のスマホアプリとなる。

3月にディー・エヌ・エー(DeNA)との資本提携を発表し、両社はスマホアプリの共同開発を進めてきたが、詳細は一切明らかにされてこなかった。唯一の手がかりは任天堂キャラクターを活用することと、第1弾を年内にリリースして2017年3月末までに5本程度に増やすという情報のみだった。

ついにヴェールを脱いだわけだが、株式市場の反応はあまりに冷たかった。発表後、任天堂の株価は前日比8.97%下落の2万0945円、DeNAにいたっては同14.93%下落し、値下がり率トップとなった。

株価急落の要因は?

ネガティブサプライズと受け止められた要因は、主に2つ考えられる。1つは、リリース予定が年内から16年3月末に伸びたことだ。アプリの品質向上に加えて、「いきなりリリースするよりも、2カ月前から何らかの形でお知らせしようと考えた。12月にリリースなら10月にはお知らせする必要があるが、12月、1月はわれわれの売上高がもっとも上がるタイミングと重なってしまう」(君島達己社長)。

要するに、年末商戦は家庭用ゲーム機ビジネスに専念し、年明けからスマホアプリを大体的に展開する方針と受け止められる。DeNAとの連携については「思った通りに進んでいる」(君島社長)と従来の路線から変更がないことを強調したが、3カ月の後ろ倒しは株式市場やファンを落胆させるには十分だった。

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