《邦画実写の歴代興行収入ランキング》快進撃の『国宝』は1位奪取なるか?"吉沢亮と横浜流星"の好演が超話題!興収の展望を予測してみる

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そうした背景を鑑みると、邦画実写歴代1位や200億円超えという記録に対して、この先、作品性とは別のベクトルの力が働いていくことも考えられる。

ここからよりファンの一体感が高まり、その熱量がより強くなるとともに強力な推進力となって、作品を盛り上げていくかもしれない。

そんな応援団による記録超えになれば、前例のない規模のムーブメントをファンが巻き起こした作品となり、映画業界にとっても喜ばしいことだろう。追い風はより強くなるかもしれない。この先1カ月の興行が注目される。

横浜流星
上方歌舞伎の名門の御曹司・俊介を演じた横浜流星(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会

歴代TOP5で『国宝』以外はフジテレビ映画

実は、邦画実写歴代2位の『国宝』は、同ランキングのなかでも異色の作品になる。

というのも、TOP5のうち、1位の『踊る大捜査線 THE MOVIE 2レインボーブリッジを封鎖せよ!』、3位の『南極物語』、4位の『踊る大捜査線 THE MOVIE』、5位の『子猫物語』は、すべてフジテレビが製作に入るテレビ局映画だからだ。

テレビがメディアの王様だった時代、その影響力は大きかった。大量宣伝による世の中的な話題作りに長けたテレビ局による映画は、作れば軒並みヒットする。映画のヒット方程式の王道になっていた。

5位以下でも同ランキング上位は、テレビ局が製作幹事の製作委員会による、人気漫画や小説の実写映画化や、テレビドラマの映画化作品がほとんど。

その手法は時代が変わった現在でも連綿と受け継がれているが、一時期に比べて作品数は少なくなった。大ヒットにならない作品も少なくないほか、ヒット規模も縮小している。

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