「加工デンプン」は一般のデンプンに比べて「粘り」「とろみ」「弾力」などの特性があるため、食品加工において非常に使いやすいのです。
パンだけでなく、お菓子、冷凍食品やレトルト食品、ベビーフードなど幅広く使われています。
餃子の皮やうどん・そばの打ち粉としても使われます。皮や麺同士がくっつかないし、機械製造において扱いやすく、非常に便利なのです。
しかし「安全性」という意味では、疑問符がつくと言わざるを得ません。
「安全性」が不透明にもかかわらず、公的規制がない
この12種類はそれぞれ反応させる化学薬品が全部違います。
そして12種類のうち、「ヒドロキシプロピルデンプン」と「ヒドロキシプロピル化リン酸架橋デンプン」についてはEUでは幼児向けの食品への使用が禁止、あるいは使用制限がされています。いずれも安全性の評価が不十分という理由からです。
同様にアメリカでも厳しい使用基準が設けられています。一部からは発がん性を疑う声も上がっています。
日本でもこの2品目については日本ベビーフード協議会が自主基準を設けていますが、あくまで自主規制。国による公的規制ではありません。しかもベビーフード限定の話です。
そもそも「加工デンプン」というのはグループ名であり、「加工デンプン」と表示さえすればいいので、12品目のうち、何が使われているかは消費者には知る由もありません。メーカーも公表していないところがほとんどです。
ファストフードの「バンズ」ももちろん何が入っているのか、入っていないのか、私たちには知りようがありません。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら