「ハンバーガーは本当に体に悪い?」食の安全の専門家、驚きの回答

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「パティ」は牛肉100%で添加物は使われていないように思えました。

加工食品の業界歴50年ですから、どんな添加物が使われているか・あるいは使われていないかは、実際に食べてみれば、だいたいわかります

無添加の100%ビーフのパティだと思います。

少し前までパティにはJAS規格があったと述べましたが、この規格には「上級」と「標準」があり、上級の規格は牛肉、塩、香辛料のみが使用可能で添加物は使用できないというものでした。M社のパティはこの「上級規格」を維持しているのだと思います。

ちょっと前に騒ぎになった「ピンクスライム事件」を覚えている方はいるでしょうか。パティにくず肉をアンモニア処理した「ピンクの粘土状の肉」が使われているという疑惑です(実際には日本のパティに使われているという事実はなかった)。

その風評もあってか、「パティには何が使われているかわからない」「添加物もバンバン使われているのではないか」といった誤解がされている向きもあります。

しかしパティが無添加なのはまず間違いないでしょう。

ただビーフ100%ゆえに、パティはザクザクと肉々しい食感です。つなぎを使ったハンバーグはもっとふんわりしてまろやかな食感です。でもハンバーガーの場合は、逆にこのビーフ100%のザクザクした食感が好まれるのでしょう。

問題は「パティ以外のところ」にあった

「それならばファストフードのハンバーガーは子どもに食べさせても安心なのか」と思われたかもしれませんが、ちょっと待ってほしいのです。

『食品の裏側』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

問題はパティではなく「バンズ」、つまりパンのほうにありました。

ここからは私見となりますが、ファストフードのバンズには添加物が使われている可能性があります。

なかでも私が問題視したいのが「加工デンプン」です。

『食品の裏側2』でも解説していますが、「加工デンプン」とは、トウモロコシやじゃがいもなどのデンプンを化学処理した食品添加物です。

この加工デンプン、現在、日本国内では下記の12種類が認可されています。

・ アセチル化アジピン酸架橋デンプン
・ アセチル化リン酸化架橋デンプン
・ アセチル化酸化デンプン
・ オクテニルコハク酸デンプンナトリウム
・ 酢酸デンプン
・ 酸化デンプン
・ ヒドロキシプロピルデンプン
・ ヒドロキシプロピル化リン酸架橋デンプン
・ リン酸モノエステル化リン酸架橋デンプン
・ リン酸化デンプン
・ リン酸架橋デンプン
・ デンプングリコール酸ナトリウム
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