「ハンバーガーは本当に体に悪い?」食の安全の専門家、驚きの回答

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よって、ここで述べることはあくまで私が食品加工の専門家としての一意見であることをお断りしておきます。

M社のパティに添加物は使われているか? 意外な結論

みなさんハンバーガーというと丸型のパンにハンバーグを挟んだものと認識していると思いますが、丸いパンのことを「バンズ」といい、中に挟んである成形肉のことを「パティ」といいます。

一般的に「パティ」とは牛肉100%、塩、香辛料などを混ぜて成形したもの、これに対して「ハンバーグ」は玉ねぎやパン粉などのつなぎや調味料を使ったものです。

かつてはJAS規格で「パティ」との違いは明確に定義されていましたが、現在では「パティ」の規格は廃止されていて、「ハンバーグ」(チルドハンバーグステーキ)の規格だけになっています。

ひき肉でも魚のすり身でもそうですが、原料を細かくして成形するものは、「植物性たんぱく」などでかさ増しをして添加物で味をつけたものが多く出回っています。肉や魚の使用量が少なくて済み、コストが抑えられるからです。

よって市販のハンバーグには添加物がたくさん使われているものが見受けられます。

実際にコンビニやスーパーで売られているハンバーガーを調べてみたところ、ほとんどが下記のような植物性たんぱくと添加物が使われたパティ(ハンバーグ)でした。

ハンバーグ(例)

「大豆たんぱく」でかさ増しされて、食感を良くしたりジューシーさを保ったりするための「加工デンプン」、保存性を高める「酢酸ナトリウム」、結着剤、品質安定剤として使われる「ピロリン酸ナトリウム」などの添加物が使われています。

翻って、ファストフードのハンバーグパティはどうでしょうか。

今回、業界最大手M社のものを試食してみました。何十年も食べたことのないハンバーガーですが、これも仕事です。

最もシンプルなハンバーガーを食べてみましたが、結果は「意外なもの」でした。

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