ところで学歴、といった際に通常は最終学歴である●●大学●●学部出身、などといった「学校名」のみをベースにした議論をしても意味が無いのは言うまでも無いだろう。
当然学校名によって、有名企業なりの書類選考を突破できる、という「ドアノック効果」があるのは、当然のことであり、そのことの優劣はもはや公然の事実ではあろう。
「学歴」「入社」はゴールではなくスタートである
しかしながら、本来それよりも重要なのは、「内容」であり「プロセス」の部分であり、ここでいう内容とはすなわち、広義の意味での学習歴なのだ。
何を学びたくて、何を目的としてその学校・学部なりを選んだのか、何をその場において学んできたのか、そしてそれらを職業人としてどう活用することを想定しているのか、というようなことだ。
学校としてのレベルが高い、ということは質の高い教授陣や教育環境、知的レベルの高いと思われる学友との交流や切磋琢磨を通じて成長をよりブーストする可能性の高い状況下にいるということだから、それらを活用して自分はどのようにして成長してきたのか、が問われるということだ。
前述のドアノック効果を発揮したあとに、採用されるか否かの判断がその「内容」や「プロセス」の部分で評価されるというのは、そういった背景が一つにはある。
したがって、「どの大学を出た」という表面的なことに価値があるのではなく、つまりそのことのみを論じても意味は無く、むしろ「その場においてどんな成長をしてそれがどう将来につながるのか」が重要だ、ということだ。
かつては日本の一流大学は入るのは難しいが卒業は簡単、と言われていた。
反対に海外の一流大学は入るのも難しいが、卒業するのはもっと難しい、と言われていた。
要は入るのはスタートなのかゴールなのか、ということだ。
これをビジネスパーソンに置き換えると、学歴や入社はスタート、その後がより重要、ということだ。
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