


歴史的建造物が並ぶ中之島
大阪のもう一つのビジネスの中心街は中之島、堂島界隈。住友や大同生命、サントリーなど、大阪と縁の深い大企業のビルが建ち並ぶ街として知られる。



また、旧大阪市庁舎、日本銀行大阪支店、中之島公会堂(大阪市中央公会堂)、中之島図書館という大阪を代表する歴史的建造物が並ぶ街並みでもあったが、このうち大阪市庁舎(1921年築)は現在の4代目庁舎の竣工に伴い、1982年に解体されているので、上記の写真は、3代目庁舎が消える直前の姿ということになる。
高度経済成長期である1970年代には、市庁舎のほか、公会堂、日銀、図書館の4件の歴史的建築の建て替え案が持ち上がったが、日本建築学会による保存要望などもあり、市庁舎以外の建物は残ったという経緯がある。
土佐堀川と堂島川に挟まれた中之島付近は高速道路にも取り囲まれている。東京ではオリンピック前に首都高速道路の整備が始まったが、それとほぼ同時期に、大阪でもモータリゼーションの進展のため、阪神高速道路の建設が進み、1964年には大阪池田線が部分開通している。
その中之島付近のルートでは、土佐堀川から朝日新聞ビルを貫いて堂島川方面に抜けるS字型のカーブという大胆な計画が採用された。
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