「客の多くが喫煙者なのに」と不安視されたが…串カツ田中「全面禁煙」で"イメチェン大成功"の背景

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「中学生の時に連れて行ってもらってすごい楽しかったからと言って、大学生になってアルバイトしてくれている方もいます」(坂本氏)

たこ焼き器
小学生以下はたこ焼き9個が無料。自分で一から焼き上げる体験が楽しめる(筆者撮影)

「禁煙化ショック」と想定外の転機

客単価と売上高がいったん下がった串カツ田中だが、2018年7月、テレビ番組『カンブリア宮殿』に貫氏が出演すると、風向きが変わる。「子供と行ける禁煙居酒屋」という挑戦が大きな反響を呼び、同年8月の来客数は前年比12.1%増、売上高も9.7%増を記録したのだ。2018年11月から約1カ月間は、「ノースモーキング」に協力してくれた喫煙者向けに特別サービスも実施し、呼び戻しも図っていた。

しかし2019年、再び事態は暗転する。11月には、既存店売上高が9カ月連続で前年割れ。売上高は前年比88.1%まで落ち込んだ。創業以来の深刻な危機が訪れたのだ。

一部のメディアに「禁煙化で客離れ」とセンセーショナルに報じられ、同社の決断を疑問視する声が高まった。

特に深刻だったのは、平日と週末の格差だ。家族客が多い土日は好調を維持したものの、平日のサラリーマン客激減が売上高の足を引っ張った。

しかし苦しい中でも、「子供が訪れる禁煙居酒屋」としてのメディア露出は続いていた。当時、チェーン居酒屋で全面禁煙は串カツ田中だけ。その先駆性が注目され続けたのだ。

串カツを食べる子ども
全面禁煙後、「子供が訪れる禁煙居酒屋」としてメディアへの露出が相次いだ(写真提供:串カツ田中)
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