成否の分かれ目は《うんちく》の扱い方にあり! 「接待の席」で相手を確実に喜ばせる"鉄板の話術"

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まず大原則として守っておきたいのは、必ず相手から先にうんちくを語ってもらうことです。お客様や年長者であればなおさらです。間違ってもワインを前にして、「部長、このワインをご存じですか? これはですね……」なんて話をいきなりはじめることは避けるべきです。

では、どうすれば相手から先にうんちくを語ってもらうことができるのでしょうか。これは簡単です。誰だって語るべきうんちくを持っていれば語りたいのですから、あとは「今がうんちくをご披露いただくチャンスですよ!」とパスを投げればいいだけです。

たとえば、接待の席でワインや日本酒を選ぶのであれば、その選択そのものをお願いできないか頼んでみます。

腕に覚えがある人なら乗ってくるでしょうし、自信がなければスルーされるでしょうから、その場合はすっと引っ込めればいいのです。もし選んでくれたなら、そこには理由があるはずです。

あとは質問を投げるだけ。「今回はどうしてこの銘柄を選んでいただいたんですか?」というスルーパスを送ります。あとは先方の得意な話を、大いに気持ちよく語ってもらいましょう。

語ってもらうことが目的ですから、たとえそのうんちくのレベルが自分より低かろうと、絶対に話を横取りしてはいけません。知っている話でも初めて聞いたかのような表情で、いちいち感心しながら聞いていくのがマナーです。「ほー、なるほど!」と。

最初のうんちく披露が口火になって、あらゆるうんちくを吐き出してもらい、相手のうんちくだけですべての時間が埋めつくされればその宴席は大成功です。

逆に、自分のうんちくを語るときには、「不勉強なんですけど」とか、「つい最近まで知らなかったんですけど」などと前置きしてさわりだけを話し、もう1度相手がうんちくを披露できるよう水を向ける手段に使えば、場を盛り上げることができるはずです。

「結論のない話」は当たり前のこと

煙たがられる人が陥りがちな根本的な勘違いがあります。会話には必ず結論がいる、と思っていること。そして、そこに行きつけないのをとても嫌がるのです。

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