成否の分かれ目は《うんちく》の扱い方にあり! 「接待の席」で相手を確実に喜ばせる"鉄板の話術"

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反対意見やネガティブな要素を述べてほしいと頼まれれば、やはり自分の考えと合致していようといまいと、考えられるリスクや問題点を指摘するでしょう。

しかし、いくら社長が迷い悩んでいようと、僕が望まれてもいないのに結論を言うのは絶対にやってはいけないことです。

それは大きなお世話ですし、そもそも僕はコンサルタントにすぎないのであって、その会社が失敗しても責任の取りようがないからです。

コンサルタントとしてやるべきことは、結論を語ることではなく、社長やクライアントが選びたいほうを後押しすることです。それが僕の仕事です。

その結果が失敗に終わったとしても、本物の経営者であれば、決して僕を責めることはありません。

「ムダな会話」も強制終了させるべきではない

知識量が圧倒的に多かったりすると、ついそれを自慢するかのように見せつけてしまう人がいます。あるいは、相手が何か言っても、「そんなこと知ってるよ」と言わんばかりに、相手の話を遮断してしまう。

この手の人は、相手が話しはじめても、すぐにその結論が予測できてしまうので、聞くこと自体が非効率だと思うのでしょう。

でも、結論がわかりきった状況でも、付き合わざるを得ない局面は存在します。

たとえば、上司やお年寄りなど目上の人にパソコンやタブレットPCの使い方を教えるシーン。知識のある人には何ということのない操作方法でも、初心者はいちいち躓いてしまうものです。

では、そのたびにイライラして「そんなこともわからないの?」と上から目線で言ったり、「ああ、そんなこととっくの昔に知っているよ」と言い放って、ムダな会話を強制終了させるべきでしょうか。

たしかに効率はいいでしょうが、相手は確実に傷つき、なかには尊大な態度を蔑む人もいるでしょう。少なくとも、あなたには二度と相談してこないでしょう。

こんなとき、僕なら「僕はたまたま知っているんですが、これはこう使うんですよ」と説明します。

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