「なんでも“断捨離”の風潮に違和感」「人を断捨離って心が痛む…」罪悪感を抱く人に伝えたい、“もやもやをスッキリ消す”方法

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こんなふうに考えてみてはどうでしょう?

ずっと同じ道を歩いていた人と行き先が変わって、自分は右へ、相手は左に用があるとき、自分が無理して左へ行かなくていいし、相手も右に来させなくてもいい。

今はそれぞれ別の目的地に向かうだけ。縁があればまた会える。縁がなければそれぞれの道を生きればいい。

相手に少しでも花を持たせて離れる

上手なフェードアウトの仕方ですが、これは人間関係にもよるのですが、一番いいのは、やんわりと会う頻度や時間を減らすことです。少しずつ、「一緒にいない時間」を延ばしていくのがいいと思います。その時間の長さの分だけ、相手の中にも「あなたがいなくても大丈夫な時間」が増えていきます

下手に口論したり縁を切りたいと話し合えば、喧嘩になったり、恨まれてしまうこともあります。でも、引っ越したり転勤したり、何らかの事情で離れた相手と疎遠になってしまうように、会えないことで心が離れていくのは、仕方がないことです。

用事などを作って、相手に少しずつ自分がいない新しい環境に慣れてもらいましょう。

「いなくても大丈夫」だとわかった相手に対しては、執着が薄れていくし、日常の中で忘れる時間も増えていきます。誰かがいないことに慣れるって結構気まずいもので、相手もだんだんと声をかけにくくなります。

「こちらから切って捨ててやる!」ではなく、自分のほうを相手の人間関係の輪から断捨離してもらうんです。自分が切られる側になるのは納得いかないかも知れませんが、それは相手だって同じです。

「今の自分に必要がない人間関係を断捨離したい」と思うのは、自分の幸せのためのワガママでもありますから、相手に少しでも花を持たせて離れたほうが、後のトラブルが少なくていいと思います。

物は増えすぎたら処分する必要がありますが、人との縁は、かさばるものではありません。出来るだけたくさん残していきたいですよね。とはいえ、悪縁も持ち過ぎれば心が重くなります。

「人間関係の断捨離」に心が痛む人は、「お互いのために、今は離れよう」と思うと、少し気持ちが楽になると思います。

Jam 漫画家・イラストレーター・ゲームグラフィックデザイナー

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じゃむ

人間関係の悩みを描いたマンガ「パフェねこシリーズ」がTwitterで累計50万以上リツイートされ話題となる。著書に『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』(サンクチュアリ出版)のほか、『にゃんしゃりで心のお片づけ。』(PHP研究所)、『マンガ版 ちょっとだけ・こっそり・素早く「言い返す」技術』(マンガ担当/三笠書房)、『言いにくいことはっきり言うにゃん』(笠間書院)、『まねきねこのうた』(秋田書店)、『続 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』(サンクチュアリ出版)などがある。

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