「なんでも“断捨離”の風潮に違和感」「人を断捨離って心が痛む…」罪悪感を抱く人に伝えたい、“もやもやをスッキリ消す”方法
「人間関係の断捨離」に抵抗があるのは、先ほども書きましたが、人は物ではないからだと思います。断つのも捨てたり離れたりするのも、相手の人格や生き方を否定しているようで罪悪感を抱きます。
でも、物ではないからこそ、断捨離したら二度と戻って来ない……というわけではないんです。たとえば大喧嘩して別れた相手と、お互いが成長した頃に和解したり、気が合わなくて疎遠になった人と、久々に会ったら意気投合したり。そういう経験ってありませんか?
物は一度断捨離したら同じものは二度と戻ってきませんが、人間同士であれば“今の”人間関係を断捨離しても、未来でまたやり直せることもあるんです。
大人になるまでに、私たちは結構な頻度で人間関係の断捨離をしてきたはずです。今まで友だちだった子とクラス替えで離れたり、進路によって進む道が分かれたり、引っ越しなどで住む場所が変わったり。
そういうとき、どうしても新しい環境のほうが生活の主軸になって、そのまま離れてしまった縁もあるのではないでしょうか?
悪気を感じるかどうかかは、考え方次第
「いやいや、自分から切ったんじゃなくて、仕方なく離れただけだから!」と思うかもしれません。でも、たくさんの人と離れた後も、本当に仲がいい人とだけは、今でも仲がよかったりしませんか?
それ以外の人とは、「また縁があれば会えるし!」と、気軽な気持ちで離れていったのではないでしょうか?
「今の自分に必要のない人間関係を断捨離する」ときも、同じように、「仕方がなく離れる」「そういうもの」と割り切ってもいいんです。
「環境が変わって、人間関係が断捨離される」のも、「心地よい環境に変えるために、人間関係を断捨離する」のも、自分の意思で人を選んで残したり、そうではない人たちと縁が途切れたりすることに、変わりありません。悪気を感じるかどうかかは、考え方次第です。
今の自分に必要だと思う環境や人間関係を選ぶのは、生きていく上では当たり前のことです。悪いほうにばかり考えなくていいんです。先ほども書きましたが、物と違って人間関係は、一度切れてもやり直しができることがあります。
断捨離したいほどこじれた関係を無理に続ければ、怨恨が生まれて、修復不可能にまで悪化するかもしれません。でも、その前に「今だけ」距離を置けば、いつかまた出会ったときに、やり直せる可能性もあります。
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