「ホントの秋葉原の住み方」を”秋葉原に住むことをテーマ”にした同人誌『秋葉に住む』を21年書き続ける達人に聞く

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『秋葉に住む』VOL.32表紙
『秋葉に住む』VOL.32は「秋葉原に住む女性たち」を特集した意欲作。表紙は『バー・セキレイ』で撮影した(写真撮影/辰井裕紀)

秋葉原の縁の下の力持ち「町会」

意外にも秋葉原は町会(町内会)が元気な地域だという。

しげの千代田区および秋葉原は結構下町で、子ども会から敬老関係まで町会のイベントが活発ですし、住民同士の交流は盛んです

千代田区からの連絡も町会経由で来る。

しげの「夏は納涼会で出店を出したり、神田祭でお神輿(みこし)を担いだり。年末には夜警があり、『火の用心』と回ります」

神田神社
「神田祭」も行われる神田神社(写真撮影/辰井裕紀)

ただし、秋葉原には課題もある。

しげの「秋葉原はインバウンドの観光客が増えてゴミのポイ捨てが増えているし、コンカフェなどの客引き行為も後を絶ちません」

さらにしげのさんは続ける。

しげのオタクの街としては池袋に女性を中心としたオタク層を取られている気がしますし、中野の突き上げも受けています。豊島区は中心である池袋に注力しているのも影響していますね」

千代田区は危機感を持っていないのか。

しげの「大手町のオフィス街や番町の高級住宅街などいろいろなものが集まる千代田区にとって、秋葉原はおそらくはあまり重要度が高くないので、区として頑張ってもらうのが難しいのかもしれません」

秋葉原が「オタクの街の頂点」のようなイメージだったのだが、意外だ。

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