「ホントの秋葉原の住み方」を”秋葉原に住むことをテーマ”にした同人誌『秋葉に住む』を21年書き続ける達人に聞く

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なお、本来の秋葉原電気街を構成する店は減少傾向。

しげの「家電はもちろん、電子部品を扱う店も減っています。アマチュア無線の無線機を扱う店は、ファンの高齢化も影響して今は3店舗ほどです」

アマチュア無線の店
(写真撮影/辰井裕紀)

確かにスマホ販売店などを除くと、デジタル家電の販売店はやや減ったように思える。

しげの通信販売で事足りるので、ガジェットの店は減ってきました。ただしPCパーツの店は、まだある程度はありますね。高性能・高額な新作GPU※1を求めて深夜に行列ができることもありますよ」

※1:コンピュータの画像描画処理を担当する集積回路。

高額商品を扱う店は、高いテナント料を払う余力があるので残りやすい傾向があるという。

しげの「ハイエンドオーディオの店も単価が高いため、まだ残っています。アンプやスピーカーなどが1台100万~1000万円とかの世界ですから」

高級住宅化する秋葉原の物件

このようにエンタメ要素に事欠かない秋葉原だが、この20年で物件価格が高騰し、庶民の分譲マンション購入は難しくなった。

しげのもう50~60平米の部屋でも、おそらく1億円用意しなければならない時代です。昔は中古の小さい部屋なら2000万円くらいで買えましたが、今は難しいですね」

『秋葉に住む』誌面
『秋葉に住む』恒例の「秋葉原周辺 分譲・仲介・賃貸 物件ガイド」。本気で住みたい人に役立つ(写真撮影/辰井裕紀)

しげの「さらに秋葉原の賃貸相場も上がっていて……SUUMOの「秋葉原駅の賃貸マンション家賃相場情報(2025年7月10日更新)」によると、

・ワンルーム:12.8万円
・1LDK:20.1万円
・2LDK:27.1万円

といった具合です。以前はワンルームなら10万円ほどで住めましたから、賃貸相場もやや上がっています。共同生活できる人なら、若い人向けのシェアハウスはありますが」

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