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「論破より空気がZ世代を動かす」『鬼滅の刃』大ヒットに学ぶ、職場のムーブメントの作り方

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  • 横山 信弘 アタックス・セールス・アソシエイツ 代表取締役会長
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これは、論理だけでなく、具体的な行動とそこから生まれた「空気」が人を動かした瞬間だった。

空気をムーブメントに変える3つのステップ

では、どうすれば職場でムーブメントを起こせるのか。「エア(空気)」→「ムード(雰囲気)」→「ブーム(流れ)」という3段階を意識してみよう。

(1) エア(空気)の段階

まずは小さな変化から始める。たとえば「なんか最近、あのチーム盛り上がってるな」と周囲に思わせるような兆候を作り出す。この段階では全員を巻き込む必要はない。むしろ少数の協力者と始めるほうがいい。

(2) ムード(雰囲気)の段階

小さな変化が定着すると職場の雰囲気が変わり始める。一過性のものではなく、「うちの部署も、ずいぶんと変わってきたな」と言われるようになる。他部署からも注目されはじめ、見学に来る人も出てくるだろう。

(3) ブーム(流れ)の段階

雰囲気が勢いづくと、もう止められない大きな流れになる。リーダーが何も言わなくても、メンバーが自発的に動き始める。これがまさに「ムーブメント」だ。

実際にマイクロソフトは、この原理を使って大転換を成功させた。2010年代半ば、同社は「クラウドビジネス」への移行が急務だったが、社内には「ウィンドウズとオフィスが成功しているから十分」という空気が根強くあった。

そこでCEOは繰り返し「クラウドこそが未来だ」とメッセージを発信し、同時に具体的な成功事例を積み上げていった。最初は懐疑的だった社員も、成功事例が目に見える形で示されるにつれ「これは本物かもしれない」と動き始めた。

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