「大谷翔平を見たい!会いたい!」アメリカにツアーで押し寄せる日本人ファンたちの実態

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ツアーガイドのJayさん(写真提供:LA-Tec International Inc.)

客はやや緊張の面持ちで空港のような金属探知機をくぐって球場内に入る。1962年にできたドジャースタジアムはMLBでもクラシックな球場で、場内の呼称やゲートナンバーも、独特だ。

「ドジャースタジアムでは、一塁側は偶数ナンバー、三塁側は奇数です。これがサンディエゴのペトコパークは逆になるので気を付けてくださいね」

Jayさんは説明をする。

入場ゲートに並ぶ(写真:筆者撮影)

「大谷翔平」だけじゃないツアーの中身

球場内にあるフードショップやグッズショップの案内もする。感心したのは、彼女が、ツアー客が喜ぶであろう施設だけでなく、ドジャース、MLBの歴史を顕彰する施設もきっちりと案内したことだ。

球場内のグッズショップ(写真:筆者撮影)

「ビン・スカリーさん、ご存じですか? ドジャースの名物アナウンサーでドジャースがまだニューヨークにある時代から、60年以上ドジャースの試合の実況をした方です」

「これはバレンズエラさん。メキシコ出身で80年代にドジャースのエースとして活躍しました」

「ジャッキー・ロビンソンさん、ご存じですよね? アフリカ系アメリカ人初のメジャーリーガーです」

そのほかにもドジャースタジアムに展示してあるモニュメントなどを丁寧に紹介した。

ジャッキー・ロビンソンの銅像(写真:筆者撮影)

日本のファンの多くは「大谷翔平見たさ」にスタジアムにやってきている。そのまま客席に座って、大谷の一挙手一投足に声援を送るだけでも十分満足だろうが、自分たちが今いる場所が、ツアーガイドJayさんの案内で、アメリカ近現代の歴史遺産ともいうべき意義ある場所だということを知って、ひときわ深い感慨を抱いたのではないかと思う。

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