関西万博「3Dプリンター建築」最前線!ギネス認定「森になる建築」、土のトイレなど・・・建設ITジャーナリストが注目したユニークな作品は?

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写真中央にあるのが「トイレ7」。サステナブル素材でできた透明のパネルは、角度や時間帯によって見え方が変わる(写真提供/家入龍太さん)

「素材はポリカーボネートというプラスチックです。この素材は、以前から3Dプリンターによる造形物に使われていて、東京オリンピックでは表彰台約100台がつくられました。トイレ7は鈴木淳平さん、村部塁さん、溝端友輔さんという若手建築家3名による共同設計。

曲面がぐにゃぐにゃしていて、不規則な波のような形が印象的ですよね。会期終了後は、砕いて小さな粒にすることで、再び3Dプリンターの素材として利用できます。ペットボトルを粉砕してペレット化し、プラスチックとして再利用するのと同じ仕組みで、リサイクルもきちんと考えられています」

3Dプリンター建築技術×在来工法のハイブリッドな建物

もうひとつ、会場外ではありますが、3Dプリンター建築を見つけたというと家入さん。夢洲駅近くの障がい者用駐車場にある管理棟です。

建築確認申請を取った、3Dプリンター製の管理棟(写真提供/セレンディクス社)
内装(写真提供/セレンディクス社)

「よく見ると、下の躯体に独特の筋が入っていて、3Dプリンターでつくられたことがわかります」

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