「達成感を得られなくて”最初の5年”はしんどかった」リクルートで”営業一筋24年”の男性が「47歳で第一子&専業主夫」になった感想

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30代は子どもをもつことに興味のなかった河野さんが、50代になって子どもをもつことに積極的になったのも、妻の影響が大きい。

「妻が子ども向けの英会話スクールを始めた理由は、やはり子どもが好きだったからです。妻の子どもに対する前向きさに『子どもって、そんなにいいものなの?』という感じで興味が湧き始めました。そして、やっぱりいいものでしたね」

子どもが生まれ、インドア派だった河野さんもアウトドア派の妻に影響されてキャンピングカーを購入し、週末も家族との時間をたっぷりと楽しんでいる。

「キャンプにもよく行きますし、キャンピングカーで遠出をしてそのまま車中泊をすることもあります。最近はホテルでの宿泊費も高額になってきているので便利ですね。子どもたちも車内を好きなように飾りつけしたり、運転席の上のベッドで寝るのを楽しんでくれているみたいです」

(写真:河野さん提供)

おじいちゃんに間違われたことは「ない」

現在57歳の河野さんだが、実年齢よりも一際若く見えるというのが正直な感想である。

アラフィフからの子育ての場合、少なからず「父親というより、祖父に見られてしまう」という現実が付きまとうものだが、河野さんに限っては「おじいちゃんに見られたことはないですね。息子からも特にそのことで何か言われたことはありません」。

パパが専業主夫であることについては?と尋ねると

「それも特に言われたことはないですね。かなり特殊な状況ではあると思うんですけど」

ほんの一昔前でも、父親が小学校の懇談会に参加したり、保育園の送り迎えなどに行くことは物珍しく見られた。しかし昨今では、それはごく自然な光景として受け入れられる社会に変わってきている。

河野さんのようなライフスタイルの父親がいても、なんら違和感なく子どもも、社会も、専業主夫である男性自身も受け入れられる世の中に変わってきているのかもしれない。

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