クイズ作家・日髙大介(47) ≪パニック障害≫でセンター試験は途中帰宅し、仕事も次々降板…“ライオン16頭に囲まれているような恐怖”を語る

人気クイズ作家としてさまざまなメディアに出演し、最近では自身をモデルにした漫画『クイズの神様 〜QuizRoad〜』(小学館)も評判の日髙大介さん(47)。
静岡の進学校から慶應義塾大学に進学し、クイズプレイヤーとしても『パネルクイズ アタック25』『タイムショック21』(ともにテレビ朝日系)などで幅広い知識力を発揮していた日髙さんだが、実は大学受験直前に「パニック障害」を発症し、30年近くこの病気と付き合ってきたという。
東京大学を目指していたクイズ少年を突然襲った病は、どのようなものなのか。その実態や、日髙さんが経験した苦しみ、うつ病など他の病気を併発した際のエピソードについて赤裸々に語ってもらった。
センター試験目前、経験したことのない不調に襲われ…
──日髙さんは高校2年生のとき、『第14回全国高等学校クイズ選手権』(日本テレビ系)でテレビに初出演し、その後もクイズプレイヤー兼クイズ作家として活躍を続けていらっしゃいます。最初にパニック障害の症状を意識されたのはいつ頃だったのですか?
浪人生だった19歳のときですね。センター試験の1週間前に、会場を下見に行ったんです。鈍行列車で浜松駅から静岡駅間を往復しましたが、帰りの電車で突然、これまでに経験したことがない動悸と気分の悪さを感じて、口の中は乾いてカラカラに。周りの人の飲み物を、「これ飲ませてください」って思わず取ってしまいそうになるほどの乾き具合で。
そのうち手も震えてきて、とにかく外気が吸いたくて「早く次の駅に着かないかな……」とソワソワした状態が続いたのが最初の症状です。
──当時はどのように対処されたのですか?
息苦しさを感じながらも、初めてのことで何が起きたか理解できず、冷や汗をかきながらなんとか耐えることしかできなくて。やっと電車が減速して停車するってわかったときに、身体がふわっと楽になった感じがして、不快感が一瞬だけ和らいだ記憶があります。
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