職場でも同じで、ダークな性格の上司は、おそらく部下の業績についても、平気な顔で自分の手柄にしてしまうだろうと著者は推測している。手柄を横取りされた部下の気持ちなど考えず、ただ自分の利益になるかどうかだけを考えるということだ。
現実にはいない理想の人を求める
ダークな性格の人は、どれほど素晴らしい友人や恋人がいたとしても満足できないのだそうだ。理由は明快。理想が高過ぎて“現実には存在しないような人”を求めているからである。現実の人間が、この世にいるかどうかもわからない“理想の人”に太刀打ちできるはずもないのは当然の話だ。
そしてダークな性格の人は、恋人のみならず、おそらくは会社に対する忠誠心も低いのではないかと著者はいう。「いまの会社は、自分が理想とする会社ではない」とつねに考えていて、転職することばかり空想しているだろうから、会社に忠誠心を抱けるはずもないわけだ。
もちろん、大きな理想を持つのはすばらしいことだ。しかし、それはあくまでも自分が達成できる範囲において、である。あまりにも大きな理想は単なる妄想に近いので、そんなものを追い求めようとしても無理なのだ。それどころか、結果的には失望や絶望に苛まれる可能性もあるだろう。
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