酒だけじゃない!肝臓を壊す"危険な成分"の正体。健康によさそうが招く「脂肪肝」の落とし穴――健康診断の数値と合わせてチェックを

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

注意したいのは、醸造酒でも甘いチューハイなど、糖分が含まれている場合は、よりエネルギー過多となります。

また、栄養過多になるからと、酒だけを飲むのは絶対にやめましょう。つまみは、焼き鳥や冷ややっこなど、たんぱく質が多めのものを選ぶといいでしょう。

遺伝やそのほかの病気の関係

最近では、遺伝的な要素として「PNPLA3」と呼ばれる遺伝子変異が脂肪肝の発症と関連していることが明らかになってきました。祖父母や親の血縁者で、肝硬変や非ウイルス性の肝がんになった人がいる場合は、リスクが高い可能性があります。

また、睡眠時無呼吸症候群(SAS)や甲状腺機能低下症などを合併していると、脂肪肝が悪化しやすいことも報告されています。

SASに伴う断続的な低酸素状態(低酸素血症)や炎症が、NAFLDの進行を促進してしまうのです。甲状腺機能が低下すると新陳代謝が低下し、血液中や肝細胞中に中性脂肪が蓄積しやすくなります。

女性では更年期以降に脂肪肝に注意しましょう。

女性ホルモン(エストロゲン)は内臓脂肪などに働きかけて、肥満を抑制する作用があります。しかしながら、更年期でホルモン分泌が急激に低下することにより、脂質代謝が変化し、内臓脂肪が蓄積しやすくなる傾向があるのです。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事