本気で「子どもに飲ませたくない」3大NG"飲み物"身近な人気商品も⋯「食の安全」の専門家がやさしく解説

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「パパ、のど渇いた~!」

「もうすぐ家に着くからジュース飲もうね」

先日、何気なく耳にした親子の会話です。

子どもが「のどが渇いた」と言ったとき、水やお茶ではなく、甘いジュースで水分を補うというのは私にとっては違和感でしかないのですが、今時はこういう家庭も少なくないのかもしれません。

平成22年のものになりますが、兵庫県姫路市の小学校の児童135人を対象とした学術調査(小学校高学年の児童における清涼飲料摂取状況と食習慣との関連)があります。

それによると「炭酸飲料」と「ジュース」「スポーツ飲料」の平均摂取量の合計は平日が350ml、休日が490mlという結果が出ています。

さらに牛乳以外の飲料から摂取する炭水化物(糖分)の量の平均値は平日が35.9g、休日は47.2gという結果でした。50gを超えて摂取している子どもも約30%いたそうです。

WHOの推奨では、2〜18歳の子どもは「1日25g以下」の砂糖摂取が望ましいとされています。

子どもはお菓子も食べるであろうに、飲料だけで砂糖の摂取量の目安を超えてしまうのです。なお、こうした飲料に含まれている糖分(果糖ブドウ糖液糖)については、別の記事(「本気で『子どもに食べさせたくない』3大NG"お菓子"」)を参照してください。

「人工甘味料」には安全性の証明がない

こうした状況を踏まえたうえで、「子どもに飲ませたくない3大NG飲み物」を下記に挙げていきたいと思います。

【子どもに飲ませたくない清涼飲料水①】炭酸飲料(ノンカロリー飲料)

「コーラ」「サイダー」「ジンジャーエール」などの炭酸飲料は、かなりの糖分が含まれています。

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「コーラ」「サイダー」なら500mlのペットボトルに砂糖換算で55g以上「ジンジャーエール」なら40g以上が含まれていることも少なくありません。

「砂糖を使っていないノンカロリーのものならいいですか?」と聞かれますが、糖分を使っていないのに甘いのは「人工甘味料」を使っているからです。

ノンカロリーの炭酸飲料でよく使われるのは砂糖の200~600倍もの甘みがある「アセスルファムK」「スクラロース」「アスパルテーム」などの人工甘味料です。

これらはノンカロリーのうえ、少量で強い甘みを出せるのでコストダウンにもなります。

日本人が知らない『人工甘味料』のヤバすぎる裏側」でも書いたことですが、人工甘味料は昔から使われていた砂糖と違って「歴史の安全性の証明」がありません。上記の3つの添加物は厚生労働省が認可してからまだ20~40年ほどしか経っていません。

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