もちろん添加物は厚生労働省が厳しい検査をして認可しているものですが、指定されたあとから「やっぱり安全性に問題があった」と取り消しになることなどザラです。
ご年配の方の中には人工甘味料の「チクロ」と「ズルチン」が使用禁止になった例を覚えておられる方もいらっしゃるでしょう。
「認可されたものだから安全」と言い切れないのが添加物の怖いところ。
おかげさまで70万部のベストセラーになっている拙著『食品の裏側』でも力説していることですが、それを食べ続けて安全かどうかは一定の時間が必要というのが私の主張です。
そしてそれは「3世代・100年」ぐらいは必要だというのが私の考えです。それを考えたら20年、40年ではまだまだ時間が足りないと思います。
人工甘味料については、WHOも「体重のコントロールに非糖質の甘味料を使用しないことを推奨する」というガイドラインを発表しています。
非糖質の甘味料の使用は、「成人および小児の体脂肪を減らす上で長期的な利益をもたらさないばかりか、成人の2型糖尿病、心血管疾患、死亡率の増加など、長期使用による望ましくない影響の可能性も示唆されているため」というのがその理由です。
「酸味料」と「香料」で味覚がごまかされる
私の講演会では「定番」となっている実験があります。
ビーカーに水を入れ、その15%ほどの果糖ブドウ糖液糖を注ぎ込む。これを試飲してもらうと、みなさん一様に顔をしかめて「甘くてとても飲めない!」とおっしゃいます。
ところが、この液体に「酸味料」を加えると甘ったるさが消え、
さらに「着色料」「香料」
入っている糖分の量は同じなのに「酸味料」と「香料」で味覚がごまかされてしまうのです。
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