「アイドル年齢が"精神寿命"を超えて…」「"イラストの力"で推しが増えて…」ヲタクを描いた鹿目凛のアイドル人生

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“ヲタク”を描くイラストレーター、ぺろりん先生こと鹿目凛さん。今年6月よりフリーランスのタレント、イラストレーターとして新たな道を歩み始めた(撮影:今井康一)

 

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2025年1月5日、アイドルグループ・でんぱ組.incが幕張イベントホールでエンディングライブを終えた。
そして、その日をもってアイドルを卒業したのがメンバーだった鹿目凛(かなめ・りん)だ。
8年間所属した事務所も退所し、今年6月よりフリーランスのタレント、イラストレーターとして「新たな道」を歩み始めた。
アイドル歴10年。でんぱ組.incに憧れ、始めたアイドルだがスタート時に立ったのは地下アイドル特有のステージ。しかし、そこからでんぱ組.incのメンバーとなり、有終の美をもってアイドルを卒業した彼女。
そんな稀有なアイドル人生をフリーランスとなった今、振り返ってもらった。
【この記事の続き】
「家族しか知らない秘密を抱えて…」「とにかくヲタクが大好きです」"ぺろりん先生"鹿目凛の見てきた"アイドルヲタクたち"の真実

「アイドルを続けようと思えば続けられたんですけど、でんぱ組.incのエンディングはちょうど“自分の中のアイドル年齢が精神寿命を超えたな”っていうタイミングだったので……」

アイドル卒業に関して、鹿目は考えながらゆっくりとこう答えた。10年間続けてきたアイドル生活にピリオドを打った理由。

それは自分自身の「アイドル年齢の精神寿命」だった。

それは鹿目が辿ってきたアイドル人生が決して平坦なものではなく、むしろ底から這い上がってきたと言ってもいい道だったからにほかならない。

そして、憧れ続けてきたでんぱ組.incのメンバーとしてアイドルを卒業したという事実。そこに鹿目なりの美学が見て取れた。

不登校だった中学生時代

アイドルへの道は奇しくも鹿目自身の中学校への不登校がきっかけだった。

小学校高学年くらいから朝、起きられない症状が続き、ようやく起きて学校へ向かう頃にはすでに給食の時間。

クラスメイトからは給食ドロボーとやじられ、なんだか気まずい思いを抱え、徐々に学校への足は遠のいていった。

そんな中で出会った1曲がでんぱ組.incの曲「W.W.D」だ。

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