「アイドル年齢が"精神寿命"を超えて…」「"イラストの力"で推しが増えて…」ヲタクを描いた鹿目凛のアイドル人生

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ヲタクとライブアイドルにとっての「久しぶり」の感覚の違いをマンガで表現(イラスト:鹿目さん提供)

こちらはアイドルとヲタクの感覚のズレを見事なまでに表現している。このイラストがバズり、鹿目はぺろりん先生として世に知られる存在となった。

「小学生の頃から漫画が好きでずっと描いてました。アニメも京アニ(京都アニメーション)の作品にもはまって、よく観ていたんです。授業中にもマネしてずっと描いてたので、友だちには『漫画家になれば』とか言われてはいました。でも、造形物は苦手で、美術の授業でも彫刻とか全然ダメでした(笑)」

本人はあくまで趣味として描いてきた漫画、イラストではあるが、まさかこういった形で世に出ることになるとは思いもしないことだった。

イラストで認知された「ぺろりん先生」

それからは、これまで以上にヲタクの人間観察をするように心がけた。

もともと、特典会などでチェキ撮影などした人の名前を覚えるのだが、それに加えて「今日はこんな人いた」「こんな会話をした」といったことを覚え、メモをとり、日々のイラストのネタにしていった

「それまでは人間にまったく興味がなかったんです。でもヲタクの人たちに会って初めて人間に興味が生まれました。だから観察がすごく楽しかったです」

これまで人には興味がなかった鹿目だが、ヲタクと出会い自らの人への考え方が変わった。

こうして、鹿目凛はぺろりん先生としてアイドルファンの間で広く認知され、所属のグループも知名度がどんどん高まっていった。

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