「アイドル年齢が"精神寿命"を超えて…」「"イラストの力"で推しが増えて…」ヲタクを描いた鹿目凛のアイドル人生

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それでもやはり、デビュー当初は人気もなく厳しい時間が過ぎていく。

「メンバー同士の絆がすごく強くて、悔しさとか寂しさとかをみんなで分かち合えたから、なんとかがんばれました」

自身で「歌もダンスもうまいわけではない」と評するように、自分自身にアイドルとして何か足りないことは鹿目自身、一番理解していた。

そして、そんなときに思いついたのがイラストだった

「ぺろりん先生」の誕生

きっかけは同級生の些細な一言だった。

「当時、私がアイドルをやっているって話をしていたとき、同級生にヲタクを小バカにされたんです。『地下アイドルのヲタクね~』みたいな感じで。私の大好きなヲタクのみんなをバカにされたのが悔しくて。でも『ヲタクはこんな感じの人たちなんだよ』っていうのを、文章だけじゃ表現できなくて。それでイラストにしてみたんです」

“大好きなヲタクをバカにされたのが悔しかった”。それまで人としてヲタクを見てきた鹿目らしい理由であろう。

そして、見てきたヲタクを一コマ漫画、イラストで表現し当時のTwitterに投稿すると大きな反響を呼んだ。

なかには「自分のことを言われているのではないか」と気にするヲタクもいるほどだった。たとえば、こんなイラストだ。

ヲタクには「チェキ飯」と呼ばれる、アイドルとのチェキを食事にそえSNSに投稿する人たちがいる(イラスト:鹿目さん提供)

「アイドルヲタクあるある」ともいうべき絶妙なヲタク心理や行動を見事なまでに描写している。

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