「汗だくのウーバー配達員が、百貨店の中で涼んでた…」 フード配達員を悩ませる夏の暑さ。対策の実態と、出前館とウーバーの注意喚起の違い

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昭和の根性論のようにも聞こえるが、暑熱順化が熱中症予防に有効であることは、厚生労働省も公式に認めている(厚労省の公式YouTubeチャンネルでは「職場における熱中症予防」として、暑熱順化についての動画が配信されている)。

厚生労働省資料
暑熱順化の有効性は厚生労働省も認めている(著者撮影)
厚生労働省資料
ただし暑熱順化の効果を維持するには継続性が重要(著者撮影)

とどのつまりデリバリー配達員は、活動すればするほど暑さに強くなっていく。この点を意識しながら私は活動している。

例えば配達中に休憩する際は(心身の状態と相談しながら)、私は屋外の木陰で風に当たりながら涼むことが多い。この方法なら配達員のマナー面もクリアしている。木々の間をそよ風が吹き抜ける音、鳥の鳴き声も心地良い。

配達以外の運動も習慣化、基礎体力の向上にも努めている。腕立て伏せ・腹筋は毎日60回以上、週1~2回の頻度で約20分のランニング。また私は学生時代からバドミントンを続けており、こちらの練習も週1回ほど行っている(ちなみに配達後に運動すると、けっこうツライ)。

服装や持ち物も重要

暑熱順化に成功すると、発汗量が増える。よって配達する際は念のため、着替えの服を常備している。服装は布地ではなくポリエステル100%、スポーツタイプのものを選んでいる。通気性が良い点と、汗染みしない点が気に入っている。

他にも、配達で持ち運ぶ飲み物(主にアクエリアス)は、ペットボトルを事前に冷凍庫で凍らせている。キンキンに冷えた飲み物を飲むことで、身体の内側から熱が逃げていく感じがする(しかし氷が全然溶けず、飲みたくても飲めないトホホなシーンもある)。配達前後に冷水シャワーを浴び、身体を冷やすことも多々ある。

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