「汗だくのウーバー配達員が、百貨店の中で涼んでた…」 フード配達員を悩ませる夏の暑さ。対策の実態と、出前館とウーバーの注意喚起の違い

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両社とも当り障りのない注意喚起に思えるが、実は「服装」既定に関して、両社の方向性は大きく異なっている。

出前館の配達員向け公式サイト「基本の服装・身だしなみ」によると、「接客マナーの観点および安全面から、短パンよりも長ズボンの着用を推奨しています」という記載がある。また、「極端に肌の露出の多い服装は避けるようお願いします」という記述もある。

前述した出前館の「お知らせ」メールには、「暑さを軽減するために、通気性が良く、吸汗速乾性のある服装がおすすめです」とも書かれているが……。服装選びの大前提として長ズボンの着用を推奨しているのが、出前館という日本企業の考え方なのだ。

これに対して外資系企業のウーバーイーツジャパンでは、服装規定に関しての「縛り」が特にない。つまり出前館配達員に比べてウーバー配達員は、身体的にも心理的にも快適に、屋外で活動することができる。

ウーバー公式サイト
ウーバー公式サイトスクショ。ムキムキの男性が涼しげな服装を着ている(著者撮影)

私はこれまでにウーバーと出前館あわせて、7600回以上の配達をすべて自転車(ママチャリ)で行ってきた。どちらの仕事をする際も熱中症予防として、夏場は半袖半ズボンを着用している。

また服装以外でも、積極的に暑さ対策を取り入れている。

暑さ対策に「体育会系の乗り」は意外と重要?

「暑熱順化(しょねつじゅんか)」という言葉をご存じだろうか。

暑熱順化とは、体に暑さが慣れて、暑さに強くなること。暑熱順化により早く汗が出るようになり、体温の上昇を食い止められるようになる。

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