登録者数は70万人超! YouTubeお悩み相談番組「大愚和尚の一問一答」。トップの悩みはやっぱりお金。「清貧」イメージをもつ僧がお金を語る深い理由

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現実社会を見ることは、仏教者の務めです。ですから、現代社会に生きる僧としては、経典を学び、修行をし、生と死を見つめるだけでなく、社会のさまざまな問題にも、真正面から向き合わねばなりません。

私が人間関係、恋愛、仕事、健康、依存症、家族、人生の目標、そして性の問題まで、広く人々の悩み相談に乗っているのは、現実問題として人々がそれらの悩みを抱えているからです。

もちろん、山にこもって修行をするのもいいでしょう。そのほうが、みなさんの「僧」のイメージに近いかもしれません。しかしそれでは、現実社会を生きる人々の悩みに寄り添い、その重荷を軽くするお手伝いをすることはできません。

みんなお金に悩んでいる、僧も同じ

そしてみなさんがもつ悩みのトップにくるのは、「お金の悩み」なのです。少ない人も多い人も、お金で悩んでいます。それは私たち僧も同じです。

正見を説く仏教は、現実に存在するお金の悩みにしっかり対峙(たいじ)し、応えていかなくてはならないのです。

私は、愛知県小牧市にある福厳寺(ふくごんじ)という、540年以上続く禅寺で育ちました。10歳で得度(とくど)し、禅僧になるべく敷かれたレールを歩んでまいりました。しかし、そのような生き方や古い慣習、しきたりへの反発が生まれ、寺を飛び出します。

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