そのまま輸出しても、劣化コピーになるだけだ…日本一の名店「飯田商店」が英国で「カリフラワーラーメン」を出した超真面目な理由

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ラーメンが世界的に注目されている食べ物だと知っていても、目を疑うほどの大舞台だと思わないだろうか。日本のラーメンは、今やここまで格式ある場面で食されている食べ物なのである。

飯田商店
ラーメンは今や、世界じゅうで人気の日本食なのだ(写真:飯田商店提供)

現地からの動画を見てみると、飯田さんの一杯に現地の食通たちは驚きを隠せない表情をしている。

映画『007』シリーズで人気の女優・ナオミ・ハリスや、『レオン』の主演・ジャン・レノ夫妻からも「今まで食べた日本のフードの中で『飯田商店』のラーメンがベストで世界一の味」と絶賛された。

日本の文化としての「ラーメン」を海外に伝えていく

飯田商店
(写真:飯田商店提供)

日本のいくつものラーメン店が海外進出を果たしている中で、飯田さんはほかとは違う視点で海外に目を向けている雰囲気を感じていた。

「飯田商店」を海外展開するために動いているというより、日本の文化としての「ラーメン」の本物の味を海外に伝える、もっと言えば海外の食のトップにその味を伝えていく使命感のようなものが見える。飯田さんは何を感じているんだろうか。

「ロンドン遠征を通して現地の人たちに伝えたいのは、やはりラーメンの可能性と、ラーメンを日本の文化としてどう表現していくかです。

ロンドンで食べたとあるラーメン店は、本当においしくなかった。味を伝えた人が誰かはわかりませんが、このラーメンを作っている人は、きっとラーメンという食べ物を知らないです。

文化として根付かせていくには、日本で育ったラーメンの歴史や、先人たちの作った道も伝えていく必要があると、あのロンドンのラーメン屋で食べて思いました」(飯田さん)

飯田商店
ロンドンでおいしくないラーメン店に遭遇した飯田店主。日本のラーメンの歴史を伝えていかねばと思ったそうだ(写真:飯田商店提供)
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