目の前に「見えている問題」の解決だけでは不十分な時代に突入…法人向け研修講師が"肌で感じた"人材育成の《新潮流》

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でも、そのカリキュラムではお客様からの要望に必ずしも応えることができません。なぜなら、お客様の期待は、「見えていない問題」の発見にあるからです。

「見えている問題」の解決法では対応できない

課題解決の思考法  「見えていない問題」を発見するアプローチ
『課題解決の思考法 「見えていない問題」を発見するアプローチ』(日本実業出版社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

また、「見えていない問題」を解決するために、これまでの問題解決の考え方を活用しようと思ってもうまくいきません。最初に問題の定義ができないからです。

そもそも、問題とは、「目標」と「現状」の差という定義であるにもかかわらず、「問題」という言葉自体に、今は悪い状態であることが無意識の前提になっているように感じます。

今が悪い状況というわけではないけれど、もっと高い目標を実現できる。これが「見えていない問題」を発見するということです。もっと成長できる余地を発見することです。

「成長」というのは、売上アップ・規模の拡大だけを意味しているわけではありません。

もっと顧客満足度をアップできる。もっと生産性を高める。もっと魅力的な組織になる。これまでの延長線上ではない、新たな未来をつくることです。

高松 康平 株式会社スキルベース代表取締役

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たかまつ こうへい / Kohei Takamatsu

慶應義塾大学経済学部卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。その後、リクルート等を経てビジネス・ブレークスルーにて執行役員に。10年間にわたり問題解決力トレーニング講座責任者を務め、年間登壇数No.1の研修講師として活躍。現在は独立し、「考える力」の養成を中心にさまざまな教育コンテンツの企画開発から提供まで幅広く携わっている。時代に合わせたカリキュラム開発と分かりやすい指導が強み。著書に『筋の良い仮説を生む問題解決の「地図」と「武器」』(朝日新聞出版)、『会社の問題の9割は「4つの武器」で解決できる』(朝日新聞出版)がある。

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