目の前に「見えている問題」の解決だけでは不十分な時代に突入…法人向け研修講師が"肌で感じた"人材育成の《新潮流》

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すでに問題が起きているので解決しなければなりませんが、ほかにも、あなたは気がついているけれど会社が気づいていない重要な「見えていない問題」があるかもしれません。

そこで、みなさんから上司や会社に提案します。

「もっと、こういう姿を目指していきませんか?」
「ほかにも、こういう課題に取り組みませんか?」

そもそも、今は会社が部門ごと、部署ごとに何を目指せばいいのかを一律で提示できるような単純な時代ではありません。

会社の中期の経営計画や戦略を発表する資料では、抽象的な言葉が並ぶことが多いです。各部署に「これが取り組むべき問題である」とは教えてくれません。

(出所:『課題解決の思考法 「見えていない問題」を発見するアプローチ』より)

※外部配信先では図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

お客様の「見えていない問題」を発見する

「○○で困っているんです」

もし、あなたが、お客様からこのような相談をいただいたら、さっそく問題を解決すべく動くでしょう。ただし、これだけではジリ貧になっていきます。なぜなら、お客様の多くの問題は解決されており、そもそも「見えている問題」が減ってきているからです。

お客様から具体的な問題が提示されたとしても、競合に勝たなければなりません。提案内容で差別化できればいいですが、コスト勝負になってしまう場合も多いです。お客様から提示された問題を解決するだけでは、期待を超えることはできません。

だからこそ、お客様の気がついていない「見えていない問題」を発見する必要があります。

「もっとこういう姿を目指していきませんか?」

「この課題に取り組むべきではないでしょうか?」

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