"ペット家族化"の時代でも「ペット可の賃貸物件は不足?」、現状を調べてみた。オーナーが感じるペット可物件の《メリットとデメリット》とは

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たとえば、タグ検索を使う場合、タグ「#」に猫と入力すると候補が出てくるので、その中から「猫と暮らす」などを選び、該当物件が検索された後で、賃料や間取りなど従来の検索項目で絞り込むことができる。犬の場合は、「大型犬」や「犬の多頭飼い」などのタグもあった。

LIFULL HOME'Sの物件検索画面
LIFULL HOME'Sの物件検索画面(右がタグ検索)(画像:LIFULL HOME'S Webサイトより *一部を加工しています)

プロジェクトでは、ペット可物件を探している人に、以前より探しやすくなったことを広く知ってもらいたいと考えている。そのために、LIFULL HOME'Sのペットに関する記事にリンクを設定したり、サテライトサイト(特設サイト)やSNSなどで情報発信したりしていきたいという。

一方で、ペット可物件を増やすために、不動産会社や物件オーナー向けのセミナーを開催することも検討しているそうだ。

ペット家族化時代のおける住まいのあり方

いまやペットは家族の一員だ。住まい探しで子育てのことを考えるのと同じように、ペットとの共生を考えている。住宅を供給する側、仲介する側、物件情報を提供する側も、こうした時代の変化に適切に対応することが求められる。

ペットの足洗い場
ペットの足洗い場が設置されているマンションも(画像:ABC / PIXTA)

リクルートの情報サイトSUUMOによると、賃貸物件のペット可の掲載比率は2割程度だが、新築物件に限ると約45%まで上がるという。ペット飼育に対応した床材や壁紙などが増えているという背景もあるだろう。今後は、ペット可物件が増えることを期待したい。

一方で、ペット飼育については、鳴き声や臭いなどのトラブルが起きたり、ペットが苦手な居住者とエントランスやエレベーターなどの使用についてトラブルが起きたりといった可能性もある。飼い主がマナーを守ることなども啓蒙していく必要があるだろう。

山本 久美子 住宅ジャーナリスト

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やまもと くみこ / Kumiko Yamamoto

早稲田大学卒業。リクルートにて、「週刊住宅情報」「都心に住む」などの副編集長を歴任。現在は、住宅メディアへの執筆やセミナーなどの講演にて活躍中。「SUUMOジャーナル」「All About(最新住宅キーワードガイド)」などのサイトで連載記事を執筆。宅地建物取引士、マンション管理士、ファイナンシャルプランナーの資格を有す。

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