「私、オルカン派だから大丈夫!」 気づけば広がっていた「オルカンはリスクが低い説」はいったいどれだけ正しいか

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投資における「リスク」とは価格の 「ちらばり」具合のことを意味し、価格変動の大きさのことだと理解いただくとよいでしょう。なめらかな価格の動きではなく、ジグサグした値動きになります。オルカンは全世界の株式を対象とした指数ですから、商品の資産区分は「株式」に分類します。

オルカンに投資するということは、株式指数に投資することとなります。オルカンの対象となっている個別株式を、MSCIの基準に基づき少量ずつ保有する商品と考えることができます。

例えば、オルカンとS&P500それぞれに連動するインデックス投資信託の運用成果は下記のとおりです 。

【過去1年】 リターン  リスク
オルカン  +3.96%  20.54%
S&P500  +4.54%  25.07%
※筆者利用システムから抽出

【過去3年】 リターン  リスク
オルカン  +67.28%  17.72%
S&P500  +77.15%  20.76%
※市場データを基に筆者作成

たしかに数値上ではS&P500と比べれば、オルカンのほうがリスクの数値が小さいことがわかります。

しかし、2つを比べれば、値下がり率オルカンのほうが多少マシ、というくらいで、基本的には同じような動きをしていることがわかります。それもそのはず、オルカンの中身にはアメリカ企業が多数組み込まれており、S&P500と似たような動きになってしまいます。

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