"名作落ちゲー"はどうやって誕生したのか? 「テトリス」への憧れから「ぷよぷよ」が生まれた《キーワード反転》の発想術

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『テトリス』の衝撃
『テトリス』である。衝撃を受けたのはクリエイターだけではなかった。経営陣もショックを受けていた。
他社よりすごいゲームにしなければ売れない! その「すごい」というのは規模であり、どうしても開発期間は伸びていくものだと考えられていた。だから上手くスケジューリングし、管理しなければならない。
と思い込んでいたところに、ミニマムなゲームである『テトリス』の大ヒットだ。
「これでいいのか!?」
これでいいのならば何の苦労もない。短い期間で、ざくっとつくって、リリースすればいい。こんなものなら数週間でできる。どんどん新作を出して、どんどん売っていこう。だが、そう甘くはなかった。
読者投稿のゲームをアレンジした落ちものパズルゲーム『ゴルビーのパイプライン大作戦』は、けっこう面白いゲームだったがコケた。
つづいて制作に入ったのが『どーみのす』だ。新人ディレクターが担当した。迷走した。おもしろくならないのだ。落ちものパズルゲームをつくるのは簡単だが、『テトリス』のようにハマるゲームをつくるのは容易ではなかった。
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