「ママ、猿よりかわいい」は自分で気づく力の芽!小島慶子が教える、子どもの言葉を宝物に変える親の視点

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白い服 女性 緑の本
家庭での会話では、「息子たちの話をよく聞くことを大切にしていた」と話す小島慶子さん(撮影:河内彩)
実は「多くの日本人が、教科書さえきちんと読めていない」そんな衝撃の結果が、50万人以上が受検したリーディングスキルテストの結果から明らかになりました。
30万部を超えるベストセラーとなった『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』の待望の続編『シン読解力』では、シン読解力(教科書を正確に読み解く力)と学力やビジネスとの関係を明らかにします。
オーストラリアに教育移住をされた、エッセイスト、メディアパーソナリティの小島慶子さん。お子さんたちの様子を見ていて「学習言語」を学ぶ大切さを実感したという小島さんに、前編の記事に続き「シン読解力」について聞きました。

「牛乳をください」言葉の教育

私は、幼い息子たちが食卓で「ママ、牛乳!」と言うと、「はい。牛乳がなに?」と聞き返すようにしていました。

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息子たちは「牛乳をください」と言わないと通じないことを学びます。私はそれを、礼儀を教えることだと考えていました。欲しいものがあるなら、「ください」と言いましょうねと。

世の中には、「牛乳」と言うだけでコミュニケーションが成り立つ家庭もたくさんありますよね。飲食店で注文する際も、「ビール」「刺し身盛り合わせ」とだけ言う人もいます。

もし私が店員だったら「刺し身盛り合わせがなんでしょう」と返すと思います(笑)。

本書を読みながら、私が息子たちにしていたのは、お行儀のしつけだけでなく、『欲しい』という意思表示を明確にしなければ相手に伝わらない、という訓練でもあったのかもしれないと気づきました。

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