韓国の「国民的子育てメンター」が解説!きょうだいげんかのとき、親はどう介入すればいい?「お兄ちゃんなんだから貸してあげなさい」はNG
でも、妹が貸してと言っても、お兄ちゃんが貸してあげないことがありますよね。けんかしたばかりなのに、すぐに貸してあげる気になるでしょうか。たとえお兄ちゃんが「嫌だ」と拒否しても、「妹が貸してってお願いしてるじゃない」とまた怒ってはいけません。「貸してってお願いされたら貸してあげないと」とも言ってはいけません。必ずしも貸さなければいけないわけではありませんから。持ち主が貸したくないときだってあります。その行動が正しいかどうかではなく、それが、子どもたちが道理を学ぶ順番に沿ったやり方なのです。
一緒に遊ぼう
私たちは終点に着いてからやっと学べることを、最初に教えたがる傾向がありますが、そうすると、子どもたちは悔しさが先に立って、人間関係をしっかり学ぶことができません。
おもちゃの持ち主が貸してあげないと言ったら、しかたありません。妹にもそのように伝えてください。「貸してもらいたかったね。残念だね。でもしょうがないから、明日また貸してってお願いしてみよう。明日にはお兄ちゃんの気持ちも変わってるかもしれないし。今日は他のおもちゃで遊ぼうか」。
妹が、「あのおもちゃで遊びたいの!」と言うこともあるでしょう。このとき、「お兄ちゃんが嫌って言ったでしょ!」と叱らずに、「ママも一緒に遊ぶから、他のおもちゃで遊ぼう」とだけ言ってあげてください。
ところが、急に状況が変わることがあります。ママが妹と楽しく遊んでいると、お兄ちゃんがのぞいています。こんなとき、「お兄ちゃんはそのおもちゃで一人で遊んでなさい!」と叱る親も少なくありません。でも、それは子どもに教えているのではなく、子どもとけんかをしていることになります。
こういう場合は、「お兄ちゃんも一緒に遊ぼう。好きなおもちゃを持ってきなよ」と声をかけてみましょう。お兄ちゃんがまた、「これは僕のだよ」と言うかもしれませんが、そのときは「そう、お兄ちゃんのだよ。遊び終わったら、自分のは自分でちゃんと持っておけばいいんだよ」と言ってあげます。
お兄ちゃんが、「壊れたらどうしよう」と心配したら、「投げたりしなきゃ壊れないでしょ? 楽しく遊んで、もし壊れちゃったら直せばいいじゃない。みんなで一緒に遊ぼう」と言ってあげましょう。これが教育の会話です。
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