韓国の「国民的子育てメンター」が解説!きょうだいげんかのとき、親はどう介入すればいい?「お兄ちゃんなんだから貸してあげなさい」はNG
子ども同士のおもちゃの取り合いでは、ポイントは大きく2つあります。1つは、「誰の持ち物かをはっきりさせないと、分け合うこともできない」ということ。もう1つは、「自分の名前が書いてあるものが自分のもので、そうでないものを使うには許可を得なければいけない」ということです。
何があったの?
激しいきょうだいげんかの場面ではどうすればよいでしょう。どちらかがケガをしそうな勢いです。こんなときは、どちらかの味方をすることなく、「やめなさい」とけんかを止めましょう。
けんかを仲裁するときは、その場で判決を下してはいけません。いくら公平でも、どちらかの子が悔しい思いをします。あやまちを犯した子を叱ってもいけませんし、両方を叱ってもいけません。一人ずつ部屋に連れて行き、「何があったの?」と事情を聞いて、教え諭すことを一つずつ話してあげましょう。
1つめの言葉はきっぱりとした口調で、2つめの言葉は柔らかい口調で、言ってみてください。
「やめなさい」
「何があったの?」
子どもたちがけんかしたとき、知っておいてほしいことがあります。たとえば、弟が1歳で兄が3歳。あるいは、妹が2歳で姉が5歳。これらのケースでは、きょうだいはどちらも幼児期に属します。上の子のほうが下の子よりも聞き分けがよいはずだ、とは思わないようにしましょう。発達段階でみれば似たり寄ったりの年齢です。「何があったの?」と聞いて、子どもに何か注意しようとするときも、そのことを忘れないでください。
また、何をするにも、ことあるごとにけんかするきょうだいはいます。こうした場合は、その場でのことだけが原因ではない可能性が高いです。表向きはきょうだいげんかに見えても、真の問題は親との関係にあることが多いのです。親に対して何か不満を抱えていて、それがきょうだいげんかにつながることがあります。
幼い子は人自体を嫌うことはありません。まだそれができるような年齢ではないからです。それよりも、その人との関係の中で経験した出来事を嫌います。嫉妬も同じ。結局、このような経験は、親との関係がカギとなります。親とのあいだでポジティブな関係が築ければ、きょうだいの関係もよくなるでしょう。
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