韓国の「国民的子育てメンター」が解説!きょうだいげんかのとき、親はどう介入すればいい?「お兄ちゃんなんだから貸してあげなさい」はNG
ここで重要なのは、そのおもちゃは「お兄ちゃんのもの」である事実です。妹の世話をすること、譲ること、お互いに分け合って仲良く過ごすこと。すべて正しいことです。人間が学んでいかなければならないことであり、人間だけに可能なことでもあります。ですが、この価値を教えるとき、順番がとても重要です。このような状況で最初に教えるべき概念は、ずばり「所有」です。誰のものかを先に考えて、その所有を認めてあげるのです。そうすれば、子どもは抵抗なく受け入れられます。
お兄ちゃんが「僕のなのに」と言ったとき、「そうだね、このおもちゃは確かにお兄ちゃんのだね」と言ってあげましょう。
妹にも、「このおもちゃはお兄ちゃんのものだよ」と言ってあげなければいけません。このように事実を受け入れ、正当性を認めてあげることが重要です。
貸さないのも権利
きょうだいがおもちゃを取り合い、お互いに自分のものだと言って譲らないときはどうすればいいでしょう。
こんなときは一日だけ時間を割きます。おもちゃを全部並べて、シールを準備し、自分のおもちゃに名前を書いたシールをそれぞれ貼らせます。お互いに自分のものだと主張するおもちゃはじゃんけんで決めたり、似たようなおもちゃを2つ選んだりして、その場で1つずつどちらの持ち物かを決めます。そして、子どもたちに言いましょう。「自分の名前のシールが貼ってあるものだけが自分のおもちゃだよ」。
おもちゃを共有して仲良く遊ぶのは素晴らしいことですが、誰のものなのかをちゃんと決めて、その権利を認めてあげるのが先です。
おもちゃはお兄ちゃんのものだと認めてあげたうえで、その次の言葉かけは、「お兄ちゃん、このおもちゃはお兄ちゃんのものだけど、妹にも貸してあげられる?」です。妹には、「お兄ちゃんに貸してってお願いしなさい」と言います。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら