今年の『THE SECOND』はここが面白い! 結成54年目のザ・ぼんちも出場 《漫才ブーム、ぼやき漫才、東西実力派が激突?》 見どころ徹底解説
1980年代初頭の「漫才ブーム」で大活躍し、「おさむちゃんで〜す!」は当時誰もが知るヒットギャグとなった。そんなレジェンドとの対戦が決まり、すぐに金属バットの小林が「本物の漫才ブームと当たりました 優劣つけましょう」とXでポストしていたのが印象深い。
小林の言う「漫才ブーム」とは、かねて金属バットが出演するミルクボーイ主催の漫才ライブの名称でもある。このライブでは、結成18年目となるツートライブのたかのりと周平魂も切磋琢磨してきた。まさしく、この大阪の漫才師3組が今大会でブームを巻き起こすことになるかもしれない。
アドリブ&新ネタで臨むマシンガンズ
2年ぶりの最終決戦進出を決めた、マシンガンズの滝沢秀一と西堀亮の優勝にも期待が膨らむ。
『エンタの神様』(日本テレビ系)や『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ系)といったネタ番組で“ダブルツッコミ”を披露するコンビとしてブレーク。しかし、2010年代に入ってネタ番組ブームが終了すると、徐々に仕事は減少していく。
滝沢はごみ清掃員として働き、西堀は発明家として活動するなどコンビの低迷期を経て、2023年の『THE SECOND』で準優勝し、ようやく返り咲きを果たした。すっかりおじさんになって「怒り」が「ぼやき」に変わり、再びネタがウケるようになっていた。
今年、結成28年目。先月末、『週刊プレイボーイNo.21』(集英社)の取材で彼らにインタビューしたところ、昨年のノックアウトステージ「16→8」でガクテンソクに敗れたのを機に「ネタ数を準備しなきゃ」と芸人人生で初めて新ネタライブを開催するようになったという。
一方で、今大会のファイナリストでは劇場運営を基盤とする吉本興業に所属していない唯一のコンビであり、常にネタを叩ける環境にはない。しかし、だからこそ西堀が「ミスは織り込み済み」と笑って話す、アドリブ性の高い漫才が光りそうな気配もある。
そして、そんなふたりの前に立ちはだかるのが、はりけ~んずの前田登と新井義幸だ。1990年結成の35年目。『M-1』スタート当初の出場資格が「結成10年以内」だったことからエントリーできず、第1回大会から東京会場予選のMCを担当。以降、『R-1グランプリ』といった賞レースの予選会場の顔として長らく手腕を発揮してきた。
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