今年の『THE SECOND』はここが面白い! 結成54年目のザ・ぼんちも出場 《漫才ブーム、ぼやき漫才、東西実力派が激突?》 見どころ徹底解説

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

対戦カードは以下の通り。まずは初戦で4組に絞られ、第1、第2試合の勝者2組、第3、第4試合の勝者2組がそれぞれ対戦する。そして、さらに駒を進めた2組が決勝戦で激突する流れだ。

第1試合 ツートライブ(初)vsモンスターエンジン(初)
第2試合 マシンガンズ(2度目)vsはりけ~んず(初)
第3試合 囲碁将棋(2度目)vs吉田たち(初)
第4試合 金属バット(3度目)vsザ・ぼんち(初)

 

THE SECOND 漫才トーナメント
『THE SECOND~漫才トーナメント~』公式サイトより引用

では、今回の見どころはどこにあるのか。筆者が注目するコンビを中心に見ていきたい。

金属バット、漫才ブーム対決を制すか

まず注目したいのが、大会初年度から3年連続の最終決戦進出を決めた唯一のコンビ、金属バットの小林圭輔と友保隼平だ。

2007年に結成後、徐々に頭角を現しカリスマ的な人気を獲得。『M-1グランプリ』では、2022年のラストイヤーまで5年連続準決勝進出も、あと一歩で決勝への切符を逃した。翌年に『THE SECOND』が初開催されたことを考えると、彼らのために用意された大会にも思えてくる。

ゴリゴリの大阪弁、坊主と長髪、シックな漫才衣装というアウトローな要素とは裏腹に、小気味いい掛け合いとワードセンスで観客を魅了し、2023年にベスト8、2024年にベスト4と着実に歩を進めている。大会と抜群の相性を見せるふたりだからこそ、結成19年目の今年は是が非でも優勝を狙いたいところだろう。

懸念されるのは、決勝までの3試合を勝ち抜けるかどうかだ。これまでの最終決戦で、金属バットは3本のネタを消費している。つまり、「どこで強いネタを使うのか」がポイントになりそうだが、今大会においてはそんな余裕もないだろう。

何しろ、初戦の相手がザ・ぼんち(ぼんちおさむ、里見まさと)だからだ。1972年にコンビを結成し、今年で実に54年目。ノックアウトステージ「16→8」では、おさむが一言も発していないうちから笑いが起き、5秒のタイムオーバー(6分30秒超)で10点減点されながら、昨年ベスト8のハンジロウに勝利している。今の若い世代には、おさむの強烈なキャラクターが新鮮に映るのかもしれない。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事