加工に疲れたZ世代「“可愛い”の定義が激変!」≪立ち耳、ギャザー顔、ヒロアカ体型≫ コンプレックスを魅力に変える魔法の言葉の意味とは?

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以上3つの事例が示すように、Z世代の間では、かつてネガティブに捉えられていた容姿の特徴を“自分らしさ”としてポジティブに再解釈するという新たな価値観と言葉が生まれてきている。

これまで、SNSは他人との比較やコンプレックスを生む場になってきたが、今、多様な美しさを発見・共有し、それを肯定するプラットフォームにもなりつつあるのだ。

従来のように完璧な美を求めるのではなく、自分の特徴をポジティブに転換して楽しむ。そんな価値観の広がりは、Z世代が自己表現の幅を広げ、美の固定観念を確実に塗り替えていく力になりつつある。

今後も新語が続々生まれる予感

以上、現役大学生の解釈により生まれた「新語」はいかがでしたでしょうか?

ここ数年、自撮り写真の加工競争に疲れ切ったZ世代の間に、ようやく「反ルッキズム」の動きが明確に生まれ始めています。

人気アニメから生まれた「ヒロアカ体型」や、キャッチーなワードである「立ち耳」や「ギャザー顔」など、今後もポップでキャッチーな「反ルッキズム」を表すワードがたくさんZ世代の間で流行っていくことでしょう。

原田 曜平 芝浦工業大学デザイン工学部UXコース教授

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はらだ ようへい / Yohei Harada

1977年生まれ。慶応義塾大学商学部卒業後、博報堂に入社。ストラテジックプランニング局、博報堂生活総合研究所、研究開発局を経て、博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダー。2018年よりマーケティングアナリストとして活動。2003年、JAAA広告賞・新人部門賞を受賞。著書に『平成トレンド史』『それ、なんで流行ってるの?』『新・オタク経済』『寡欲都市tokyo』などがある。YouTubeはこちら

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