加工に疲れたZ世代「“可愛い”の定義が激変!」≪立ち耳、ギャザー顔、ヒロアカ体型≫ コンプレックスを魅力に変える魔法の言葉の意味とは?

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さらには、Z世代の間でBeReal.というSNSが流行し始めたことが、ギャザー顔に対するイメージを大きく変えるきっかけとなった。BeReal.は、決まった時間に通知が来て、その瞬間に加工なしの写真を前後カメラで撮影・投稿するというアプリで、「飾らない自分」を共有するものだ。

このような無加工・至近距離での自撮りが主流になる中で、アップにするとパーツがはっきり写りやすいギャザー顔が「盛れる顔立ち」として注目されるようになったのだ。

事例③ヒロアカ体型:女性らしさが魅力に

ヒロアカ体型とは、漫画「僕のヒーローアカデミア」に登場する女性キャラクターのように、程よく肉感のあるバランスのとれた体型を指す。細すぎず、太ももや胸、二の腕などに柔らかさを持ちながら、全体としては健康的で引き締まった印象を与えるのが特徴で、比較的低めの身長であることもその可愛らしさの一因とされる。

かつては「細い=美しい」という価値観が、SNS上のみならずファッション業界やメディア全体で広く浸透していた。体型に対する理想像として、極端に細いスタイルがもてはやされ、特に若い女性の間では「少しでも太っていると可愛くない」という強いプレッシャーが存在していた。

しかし最近では、そうした一辺倒な美の基準に対して疑問の声が上がりはじめている。アニメや漫画、特に「僕のヒーローアカデミア」などの作品に登場する女性キャラクターの影響もあり、「ヒロアカ体型」と呼ばれるスタイルが新たな魅力として注目されている。

ヒロアカ体型
健康的で柔らかいラインが魅力の「ヒロアカ体型」(提供/tt:@sizuchan2525)

「健康的で柔らかいライン」が好まれるようになった背景には、現実の身体と理想像とのギャップに苦しむ若者の声や、自己肯定感を重視する時代の流れがあるのかもしれない。「アニメ体型」として憧れられる存在が、現実の多様な体型の美しさを認めるきっかけになっているといえる。

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原田 曜平 芝浦工業大学デザイン工学部UXコース教授

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はらだ ようへい / Yohei Harada

1977年生まれ。慶応義塾大学商学部卒業後、博報堂に入社。ストラテジックプランニング局、博報堂生活総合研究所、研究開発局を経て、博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダー。2018年よりマーケティングアナリストとして活動。2003年、JAAA広告賞・新人部門賞を受賞。著書に『平成トレンド史』『それ、なんで流行ってるの?』『新・オタク経済』『寡欲都市tokyo』『Z世代 若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか?』などがある。

原田曜平研究室 デザイン工学部UXコース インサイトデザイン研究室(https://yoheiharada-lab.com)

 

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