「こんな所に人が来るの?」と言われたが…。過疎の山奥にある「道の駅」で"バカ売れ"する草だんご。《小さな自治》精神が集客の秘訣だった!
今年はヨモギペーストを約1.4トン分仕込む予定です。もし倍作ったら倍売れると思うんですけど、ヨモギの生産だけでなく、お団子を作る手も追い付かなくて……。現状の体制ではこれが限界ですね。
「地元ならではのもの」こそが価値
―ヨモギを使っただんごは、生のヨモギに加えて粉末を使っているところもありますよね。粉末も使おうと考えたことは?
粉を使うなんて頭のすみにもないです。やはり「地元で取れたもので、地元で手作りして、地元で売る」ところに価値があるのだと思いこだわってきましたよね。
それは草だんごだけでなく、ここで扱っているもの全部に関してもそうです。だからこそ、野菜や果物、山菜は酒谷地区を中心に日南市のものを揃えており、市場からの仕入れはやっていません。これは道の駅が始まってからずっとそうしてきました。



―確かに道の駅を訪れる人って「そこならではのもの」が欲しいですよね。草だんごはまさにぴったりですね。
青果や加工品だけでなく、併設のレストラン「せせらぎの里」で使う食材もそうです。
名物は「棚田そば・うどん」で、毎日トッピングが違うんですけど、春はわらびとかタケノコ、山菜など、地元で取れた山菜がたっぷり使われています。


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