「こんな所に人が来るの?」と言われたが…。過疎の山奥にある「道の駅」で"バカ売れ"する草だんご。《小さな自治》精神が集客の秘訣だった!
ヨモギは年中生えていますが5月中旬以降になると虫がつきやすいですし、硬くて繊維が残りやすく、お団子にしたときに口当たりが悪くなります。

生産者に教わった“風味立つ”あん、炊き方の極意
―あんの風味もいいですよね。小豆はどんなものを使っているんですか?
6~7年前くらいからは十勝の豊頃町産の「えりも小豆(しょうず)」を使っています。北海道では「あずき」とは言わずに「しょうず」と呼んでいるようです。
「えりも小豆」は、和菓子屋さんなどが好んで使う品種で、皮が柔らかくてあんにしたときに口当たりも柔らかく風味がいいんです。
―炊き方のコツはあるんですか?
実は、豊頃町の生産者の元を訪ねて交流を重ねる中で「あんたたちの小豆は甘いだけで風味が出ていないよ」とご忠告を受けまして。温度管理から洗い方、炊き方、砂糖や塩を入れるタイミングまで細かく教えていただきました。
ちなみに、塩はあんだけでなく、だんごの生地にも少し入れています。塩があることで甘さがより引き立つんですよ。
調味料は塩と砂糖だけ。シンプルだからこそヨモギと小豆の質がとても重要なんです。
――素材にこだわるからこそ、保存や流通にも工夫が必要そうですね。賞味期限はその日中なんですね。
そうなんです。実は、冷凍の草だんごも商品開発してあって、保健所に届けも提出済みなのですが、作る余裕と売る準備がまだできていなくて。
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