妻の収入は夫の口座に“全額入金”。共働き夫婦あるある《家計分担の不公平感》きれいに瞬殺する方法とは?世帯年収600万円・仲よし夫婦の場合
ここで、2人の家計の収支をざっと紹介しよう。
2025年のある月の給与収入(手取り)はまる夫さんが約18万円、妻が約15.5万円となっている。他に、フリマやポイントによる臨時収入が2.5万円ほどあり、計36万円となった。
これに対し、支出は約33万円。固定費で支出額が多いのは、親族と折半している住宅ローンが6万円と、ガソリン代や駐車場代などの自動車関連の出費の約3.5万円。通勤には車が必要なため、普通車と軽自動車を1台ずつ所有しているが、毎年の車検は頭が痛いと言う。
生命保険はふたりとも入っていない。「この先も子どもを持つ予定はなく、共働きだし、お互いの死亡保障は要らないと判断しました」とまる夫さん。妻は3大疾病保障の付いた医療保険にだけ入り、月額5000円強の保険料を支払っている。
スマートフォンを格安SIMに変えたり、物価高の中で肉や魚が安く買える現金払いの業務用スーパーを利用したりと地道に節約を積み重ねながら、妻の誕生日にはふたりで岡山旅行を楽しむというメリハリの利いた家計管理がまる夫さん流。ご夫婦の間には「会いたい人との飲み代や食事代は出し惜しみしない」というルールもあり、必然的に交際費が増えてしまう月もあるそうだ。
将来に向けた貯蓄としては、まる夫さんがNISA(少額投資非課税制度)口座で世界株式型の投資信託を毎月1万円積み立て購入している。クレジットカードの使用で得たVポイントも全て投資に回しているという。
気になる資産総額は
資産総額は2025年3月末現在で約77万円。このうち約4割に当たる31万円強を投資信託が占めているため、評価額は日々変動する。
まる夫さんはNISAで積み立て投資を始めて以降、2024年8月の令和のブラックマンデー、そして2025年4月のトランプ関税ショックと2度の大きな株価の下落を経験した。
「NISAを始めて株価がガーっと上がっていたのが直近の暴落で初めて評価損益がマイナスになり、『おおっ、こういうこともあるんだな』と衝撃を受けました」と、まる夫さん。しかし、「切羽詰まっているわけではないので、積み立ては続けていくつもりです」と話す。
むしろ気になっているのは資産の額だと言う。
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