昔の入試とは全然違う… 変わりゆく「大学入試」 東大生が選ぶGWに読みたい《最新》参考書5選
② 日本史と地理は同時に学べ!
最近の入試では、日本史の勉強でも世界史の勉強でも、単純な知識ではなく、「なぜそうなったのか」という文脈が問われる場合が多いです。「何年にどこで何が起こったか」ではなく、「なぜその場所でそれが起こったのか」が問われるような問題が多いのです。
そしてその理由を深掘りしていくと、日本史・世界史の知識だけでは対応できません。地理的な背景や気候、交通の発達などが理解できていないと、歴史の出来事の背景が理解できないのです。科目横断型の問題が増えているというのは、こういう点からも言えることだと感じます。
この本は、日本史と地理を同時に学ぶことをコンセプトに、日本史の出来事の地理的背景を読み解いていきます。共通テストのような思考型問題の準備に最適で、日本史の流れを単なる暗記ではなく理解ベースで整理できる一冊になっています。
地理的文脈と歴史的流れを同時に追わないと解けない問題の出題は共通テストでは頻出になってきています。この本を通して、しっかり対策してもらえればと思います。
数学は「ただ答えを出す」だけでは解けない
③ 基礎からのジャンプアップノート 数学 記述式答案 書き方ドリル
東大をはじめとする難関大の数学では、ただ「答えを出す」「解ける」だけでは点数が取れません。きちんと、どう考えたかについて「記述」をしないと評価されないのです。そしてこの傾向は年々進んでおり、どんどん記述の採点が厳しくなっている傾向があります。答えが合っていても記述が間違っているから0点、ということも少なくないです。
昨今の東大入試では、「自己採点だったら60点だったのに、蓋を開けてみたら20点だった」というような人も少なくないのです。
これに対してきちんと対応するためには、記述式答案をしっかりと書けるようにならなければなりません。この本では、記述答案の型・ロジックの流れ・減点されない書き方を学ぶことができます。
「なぜこの書き方ではダメなのか」「採点者はどこを見ているのか」といったポイントをしっかりとおさえることで、記述で減点されない解き方ができるようになります。
この本以外にも、記述答案の書き方に関しては『部分点をねらえ! 数学I・A・II・B』という本もあります。点数が伸び悩んでいる受験生の人は、ぜひそちらもあわせて確認してみてください。
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