「コールド・ストーンの原宿店が閉店か…え、サーティワンは今も絶好調なの!?」 国内アイス店で王者の「サーティワン」の”凄さ”の本質

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本来、こんなアナログな方法でなくとも、サーティワンのアイスを食べることはできる。

けれど、あくまでもその流れにこだわる。同社ではモバイルオーダーも進めているが、やはりアイスを目の前で盛り付けてもらうのは変わらない。

アイスの試食
アイスの試食。これをすると、サーティーワンにきたな!という感じがする(筆者撮影)

しかし重要なのは、サーティーワンには「やりすぎな体験価値」がないことだ。

注文、試食、受け取り。その流れはシンプルで、客はそれより複雑なコミュニケーションをしなくていい。

歌で、こっちが恥ずかしい気持ちになるコールド・ストーン

対照的なのが、コールド・ストーン。

アイスを練るパフォーマンスに加え、注文時に歌を歌うサービス。まるでディズニーランドにいるかのような接客は当初は話題だったが、それに馴染める人は日本人では数が限られるのではないか。

1店舗だけ、あるいは数店舗を展開するブランドであれば、こうした尖った体験価値を提供することもウリになるだろう。しかし、何店舗もあるチェーンだと、こうした接客は受け入れられづらい。

その点、サーティーワンは「体験のワクワク」があるとはいえ、目の前でアイスが盛り付けられる様子を見たり、軽い試食をするぐらい。あくまでも受動的でそこまで心理的負担にはならない。このバランス感覚が優れているから、多くの人に受け入れられたのだろう。

これで思い出すのは、スターバックスのことだ。

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