「コールド・ストーンの原宿店が閉店か…え、サーティワンは今も絶好調なの!?」 国内アイス店で王者の「サーティワン」の”凄さ”の本質
あまり知られていないが、サーティワンはここ数年、ものすごい勢いで店舗の改装を進めている。2021〜2024年で店舗の約75%が改装された。「最近、サーティワンが増えたな」と感じている人もいるかもしれないが、店舗数も増加しているし、印象も増していると言えそうだ。

サーティワンとコールド・ストーン。両者は同じ「アイスクリームチェーン」なのに、まったく異なる運命をたどった。
なぜサーティワンだけが、今もなお拡大を続けているのか。ここでは消費者の目線から考えてみたい。
それを一言でまとめると、「ちょうどいい」ということに行き着くのではないだろうか。
体験を押しつけない「ちょうどよさ」
この「ちょうどよさ」をいくつかのポイントに分けて説明したい。
①「体験価値」のちょうどよさ
②「バリエーション」のちょうどよさ
③「利用用途」のちょうどよさ
である。
サーティワンの強みのひとつは、体験価値のバランスのよさだ。
同ブランドにおける「体験価値」の重要性はこれまでも指摘されてきた(ちなみに、この点はライターの笹間聖子さんが詳しくインタビューしている)。
サーティワンに入る。アイスがずらりと並んだショーケースの前を通りながら、アイスを選ぶ。ミニスプーンで試食もできる(ちなみに、この試食は何種類でもしていいらしい)。

ここにあるのは、単に「アイス」という商品を買うだけではない、「サーティワンのアイスを食べる」という経験だ。
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